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アニメーション私感

 “パソコンオタク”は同時に“アニメオタク”であることが多い。またその逆パターンもある。アニメとゲームの世界の垣根が、双方の技術の向上によって曖昧になった事もあるのだろう。アニメゲームをパソコンでプレイすれば、アニメオタクの道へ一歩踏み出すことになるのだろう。昨今の秋葉原はまさにこの「パソコン」と「アニメ」のメディアミックス、日本のマニアック文化の総本山の体をなしつつある。自分はまだそれほど年寄りじゃないけど、昔もファミコンショップや、中古のアーケード基板屋なんかがあって、それなりに面白かった。アニメやマンガの文化は10年位前まではあまり目立たなかったように記憶している。
 ただし、「エロゲー」はたくさんあった。このエロゲーというやつは何故か99%がアニメであった。アダルトビデオだってあるのに、なぜかビデオよりインタラクティブなゲームでは実写モノは禁忌だったのか?確かに、実写では倫理的に問題ありそうな描写も、アニメならギリギリ可能だったりするから…。あっ、そういえば仕事で半分エロゲーみたいな実写モノをプレステに移植したことがあったなぁ。

 そんなつまらない昔話はいいとして、自分が決定的な“パソコンオタク”であることは否めない。パソコンのソフトやハードだけに止まらず、電子工作やプリント基板作りも好きだし、ソフトウェアを作るのは趣味でもあり仕事でもある。情報理論一般についても興味があるし、昔はニクラウス・ビルトだ!クヌースだ!K&Rだ!とか最近ではGoFはすごいとか、もう知らない人はまったくわからない人達を勝手に崇め奉っていたこともある。だからと言ってメチャクチャにコンピュータに詳しいのか?と問われるとそうでもないけれど、確実にコンピュータが好きなので“コンピュータオタク”であると言えよう。そんな自分もやはり「アニメオタク」を兼ねているのかというと、それほどでもないのである。

Kokakukidotai  現在、マンガ類はほとんど読まない自分だが、アニメーションには一定の基準も持って観ることがある。(稀に例外もあるが…)その基準とは「近未来に実現可能な世界観」「無理のないストーリー展開」「ロボットや女子や子供が話の中心ではない」といった感じだ。要は、「現実味のある話でSFタッチであること」といった方が分かりやすいかもしれない。
 最初にハマったのは「攻殻機動隊」である。世界観の基礎になっている「電脳」の技術については、やや実現性に乏しいと思われるものの、現在のネット文化やその未来像を感じさせてくれる点で創造性・未来性に富んでいる。毎回のストーリーは描写や社会背景などを暗に映し出していたし、全体に貫かれたテーマ(「笑い男事件にみる薬害問題や情報隠蔽」「日米安保と難民問題、高度なネットワーク社会と集団心理」)は、一度見ただけでは話の内容を完全に把握することが困難なほどであった。

Planetess  そしてもうひとつ、外せないのが「プラネテス」である。こちらは、アニメに触発されて原作漫画も読んだ。アニメ版は原作とは少々話が違うのだが、あと数世紀後には現実になるであろう宇宙開拓の様子が、そのアニメに写し出されている。主人公は宇宙のゴミ拾い(スペースデブリ)を生業としているのだが、これはもう未来の話ではなくなっているのだ。今年、中国は人工衛星をミサイルで破壊する実験に成功しており、実際にスペースデブリは存在するのである。これが増えれば宇宙開発の大きな障壁になることは間違いないであろう。その意味でも、このアニメは現実味を帯びており、また日本の月探査衛星「かぐや」などが、次世代エネルギーとして有望な岩石の調査をする(はっきり覚えていないのだが、ヘリウム3だった様な気がする。核融合だっけ?)など、アニメに登場するストーリーの現実味は高い。

Freedom  そして今注目しているのが、「FREEDOM」である。日清カップヌードルとのコラボレーションで有名である。誰でも一度はアニメのワンシーンをテレビCMで見たことがあると思う。内容は少し破天荒ではあるが、宇宙冒険ものとしては面白いと思う。地球と隔絶された月社会は、現代の『平和を謳う一方で不平等な社会』を痛烈に批判しているようにも思えた。そのFREEDOMであるが、Yahoo!動画で定期的に配信されている。もちろんオンライン試聴が可能だ。DVDもリリースされているので購入することもできる。来年1月に第6話が公開とのことで、今から待ち遠しいのである。

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