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デイケア 59日目

 朝方まで強い雨が降っていたが、昼頃には晴れて爽やかな天気になった。例によって午前中はデイケア棟の掃除をしてからストレッチをし、その後はしばらく 読書をして過ごした。ミーティングルームは僕には少し熱くて、空気も淀んでいるように感じたので、昼食までの束の間、小さなグラウンドに出てそこにある古 い桜の枝を眺めていた。まだ花が咲くには早い雰囲気だったが、ピンク色の蕾が今にもほころんで花開きそうで、春の息吹をたくさん身に付けた桜の古木からパ ワーをもらえそうな感じすらした。昼休みには久しぶりに音楽室でピアノを弾いた。最近弾いてなかったので指が動かなかった。しばらくして隣の部屋のステレ オで音楽を聞いていたら昼休みが終わった。午後は音楽のプログラムでCDを聞いたり替え歌を作って練習したりした。

Cherrybud

 その午後の音楽で、メンバーさんの面白い話を聞くことができた。いや、面白いというのは表現が良くないかもしれない けど…。その話を要約するとこうなる。「鬱病認知症(痴 呆症)、そして統 合失調症(精神分裂病)など、こうした病気にかかると物事を正しく判断したり考えたりすることができなくなる。」さらに加えて 「そうした心の病気は治らないから怖い。」というものだった。そのメンバーさんは統 合失調症である。そしてぼくは鬱病だっ たりする。ここの病院は精神科専門でデイケアも精神科外来患者が対象者だから、統 合失調症鬱病を 含む気 分障害の人だけで構成されているにもかかわらず、そのメンバーさんのひとりが心の病は治らな いから怖いという考えを持つような、なんとも自己矛盾していながら自己完結しているという論点が興味深い。別の言い方をすれば、精神科 デイケアという特殊環境でそういう意見が出てくるのはもっともらしく聞こえるのだが、実はとても核心をついているにも関わらずその事に自らの考えが及んで いないという、ある種の破滅的なカタルシスが内 在している点にある。面白いねぇ…。僕はこの話がメンバーさんから出たとき、スタッフさんはどういう答えを出すのだろうと思った。つまり、自分自身につい ての恐怖よりもむしろ、他者の言及に興味が湧いたからだ。でもベテラン・スタッフさんは上手にその考えを捌いてくれた。流石だと思った。年配のメンバーさ んも同様に当たり障りの無い意見でその場の空気を煙にまいてくれた。流石だと思った。僕は僕でそうした考えに囚われずにすんだことに感謝することにしよ う。笑って過ごせるに越したことはない。ちなみに、現代医学では鬱病は ある程度以上は寛解し て社会復帰できるとされている。認知症は 病気の進行を止めるか遅らせることができるらしい。統 合失調症はどうなのだろう?僕の勉強不足と偏見があるかもしれないが、薬と訓練によって上手に病気と付き合っていくと いうのが現状なのか?あ、これじゃぁ今日の面白い話を笑えないね。...全文

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