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鬱病(33) 投薬治療のスパイラル

 この病気になって三年目になるが、最近になって投薬治療というものがどういうものなのか、少し考えるようになった。性格には以前から似たような考えに陥ったこともある。だが最近はそれがとても気になるようになってきた。それとは、薬によって一時的に精神のバランスを平静に保つことができ、睡眠もとれて、その日一日のストレスを「パージ」できるということと、その投薬自体が精神を過敏にし、ストレスを受けやすくなるという、表と裏の効用である。もちろん食欲増進や便秘などの副作用もあるが、それに比べて精神への副作用(=過敏になること)は目に見えないために自分だけしか分からないことが多く、頭痛の種はほとんどそこから生まれると言っても過言ではないと思う。自分の場合はときどき妻が気が付いてくれて、そして気遣ってくれるからよいのだが、職場では99%気が付かれない。まぁ、そんなときは自ら早退するのであるが。

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 最近の通院治療は睡眠薬の関係もあるため一ヶ月に一度程度で、その二回に一回は精神病院内にある内科でメタボリックシンドロームの治療も受けている。鬱病に限らず精神疾患の患者の中には、薬の副作用で過度な食欲増進がある場合はが多いらしく、したがってそれを満たすために食事量が増えてしまう。また躁状態ならともかく、鬱状態なら特に家の中に籠りがちになるため運動をしない。摂取カロリーぬい比べて消費カロリー(ほとんど基礎代謝と言っても良い)が少ないため、結果として肥満になるということだ。自分も同様にお腹が出てきた。1~2年前に比べて10Kg以上は余裕で太った。しかもエコーやCTでお腹を見たら、皮下脂肪は正常で内臓脂肪(特に肝臓、脂肪肝というヤツ)がたくさんついていた。皮下脂肪に比べて内臓脂肪は燃焼して取り除くのが大変なのだそうだ。前回の血液検査では空腹時血糖の値も高かった。ということは糖尿病の疑いがあるということらしい。どうしちゃったんだ、オレの肝臓…。

Medicine  個人の心療内科医院から今の精神医療センターに移ってから、体重が増えたような気がしないでもない。でも薬はそれほど変わっていない。やはり自分のライフスタイルを変えることの方が現実的だろう。妻にも時々言われることだし、自分でも気が付いていないわけではないが、なかなか変えられないのである。現在飲んでいる薬はSSRI、SNRIのトレドミンとデプロメール、四環系のテトラミド、補助薬としてリーマス、デパス、睡眠薬にハルシオンである。それと肝機能を改善する薬がいくつかある。先々週まで飲んでいたランドセンという頭痛を抑える薬(本来は癲癇の薬)は、眠くなるので先生と相談して止めてみることにした。
 普通の人でも頭痛というのは嫌なものである。頭が痛いと考え事ができないし、したがって体を動かすことも億劫になる。もちろん仕事や遊びに集中することもできないし、時には食事が喉を通らないこともある。自分の場合には特に頭痛が酷いと立っていられなくなり、転げまわって苦しむ。吐き気もあるし、めまいもするのでどうにもならなくなる。ランドセンを止めるということは、こういう頭痛がまた起こるかもしれないという不安もあるが、少しずつ薬は減らさなければならないのもわかっていて、この四週間はランドセンなしでどのくらい平気なのかという自分への試練でもある。

Headache  その頭痛が昨日やってきてしまった。幸いにも早いうちに気が付いて処方されている別の頭痛薬を飲んで事なきを得た(否、頭痛が完全に治ったわけではなかった)が、「やはり」という感があって、とても嫌な気分になってしまった。その原因が職場環境の変化(自分ではなく、職場全体の)であることは明白だった。詳しくは書かないがそのことが引き金になって、自分のストレスとなって頭痛につながっていたのは自覚していたことだから。SNRIやSSRIなどは鬱病治療の薬ではあるが、長期間服用してきて何となく思うのが、気分は改善されるけれど、その分神経が鋭敏になっているんじゃないか?っていう事だ。簡単に言えば、薬によって不安が助長されているんじゃないか?という疑問が湧いてくる。確かに職場へ復帰することができているし、家庭でも普通の生活をすることができている。その一方で論理的・哲学的思考に走りやすくなっていたり、ちょっとした社会的不安要素に敏感に反応してしまったりする。ランドセンを止めるまで頭痛はそれほど無かった((あるにはあった。そのときは上述の通りに辛いものだった。))訳だが、その原因となりそうな心理的状態に自分を追い込んでしまうことが時々あるように思う。薬は精神感度を向上させる代わりに、気分はプラス方向に持ち上げてくれる、そういう印象が否めないのである。それとも薬の組み合わせなのだろうか?鬱病患者の多くは一種類の薬で寛解に至ることはほとんど無く、自分にあった薬の組み合わせを、医者と患者とが問診の中で探しながら、長い期間をかけて最適な組み合わせを決めるようだ。自分もそうであった。薬の組み合わせには鬱病のために開発されたもの以外に、抗不安薬や睡眠薬、頭痛に対処するものなどの補助的な薬ももちろん含まれる。それらの薬が、一体どうやって肉体を透過して精神に影響を及ぼしているのか、そして精神の状態がなぜこんなにも顕著に肉体に投影されるのか、とても不思議なのである。

 だから、鬱病と薬という関係ひとつとってみても、(無論だが)薬を飲んだから治るというわけではないし、だからと言って飲まないと治らない。薬以外の方法、例えばカウンセリングや作業療法、認知療法などを組み合わせる方法もあるが、それだって同じ事なのではないかと思う。薬はその中でもフィジカルに直接影響を及ぼすから、神経が高ぶったりすることもあるのかもしれない。ここ2~3日はちょっとした不安要素があったから、昨日はその影響が如実に体に現れたのだ。予想はできた。予想ができるのであれば一歩前進、と考えるべきか?でも、心の中は不安で一杯だったし、今もそうだし、毎朝一人デスクに向かっていると、今日一日をどうやって乗り切ろうか、そんなことをふと考えたりもする。最初は鬱病も1年か2年くらいで寛解すると思っていたのに、これではまだまだなのかもしれない。

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