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鬱病(25) 病院の相性、薬の相性

Hanedaairport

 鬱病になって1年が過ぎた。昨年の年末には職場復帰して、出勤訓練から半日勤務、終日の普通勤務と段階をおって負荷を増やし、お客さんとの打ち合わせや遠方への出張もこなすことができるようになった。まだ、以前の様にひとつのプロジェクトを持つことはないが、デバッグや改造、作業補助など仕事らしいことをしながら、職場訓練として頂いた時間を、LinuxやASP.NETなど今注目されている技術の調査や検証に当てている。

 実は先日から鬱病で通院している病院を替えることにした。それまで約1年間お世話になった先生は、心療内科が専門で、もちろん鬱病などの心の治療もしてくれるし、風邪や高血圧といった一般的な内科治療もするお医者さんだった。それはそれで自分も納得していたのだが、病状が回復傾向に向かうにつれて、問診の内容に疑問を抱くようになってきた。自分の考え過ぎなのか、うまく伝えることができていないのか、など色々考えたが、妻の意見も含め総合的に判断すると、どうやら先生の仰ることが一般的な内容(何パーセントの人が云々…、など)で、薬の処方がこちらの言うがままに変わることに疑問があるという結論に至った。

Tuinnote  インターネットでセカンドオピニオンを求めるため、別の病院を探して見たところ、以外にも近くに大きな精神病院があることが分かった。下総精神医療センターという所なのだが、精神疾患を専門に扱う独立行政法人で、外来はもちろんいくつもの病棟を持つ地域では最大級の精神病院であろう。ここ以外となると、次は幕張に精神病院がある。
 飛び込みで事情を話して診察してもらった所、自分は鬱病の回復段階のちょうど節目にあり、もう少しで正常な状態になるという所で、少し焦って体調や考え方に不調が見られるということだった。たまたまその日の新患担当の医師が病院長で、問診のあいだ手を止めることなくカルテの作成をしながら、自分の顔や妻の顔を見つつ、質問したり逆にこちらの質問に答えたりと、ベテランらしい素振りであった。時々わかりやすい比喩や、自分を諭す様な言葉が出てきたのがとても新鮮であった。

 そういうことで、1年間お世話になったF先生に事情を話して、転院することにした。鬱病に限らず病院が気に入らないと、別の病院に移ることを繰り返す人がいるというのはよく聞く話だ。俗に言うホスピタルショッピングである。中には同じ病気を別々の病院で診察してもらうという、意味の分からないことをする人もいる。(それはセカンドオピニオンとは言えない、と思う。)確かに医師と患者は人間同士なので相性があるだろうし、診察の方法や病院の雰囲気など、いくら医者の腕が良くても、患者としてはお世話になりたくない病院はある。また、素の逆もあって、お見舞いなどでたまたま訪れた病院で、「ここなら入院してもいいね。」何て、病気もしてないのに思ったりするものだ。

Naifukuyaku  病院と医師が変われば薬も変わる。それまではSSRIとSNRIのトレドミンとデプロメール、抗不安薬にデパス、鬱薬の補助としてリーマス、眠薬にハルシオンと頭痛対策にランドセンを服用していた。新しい病院での診察での処方には四環系のテトラミドが追加されていた。
 このテトラミドという薬はSSRIやSNRIといった新薬の一世代前の薬になり,それだけ副作用も強い。テトラミドはその中でも副作用はそれほど強い方ではないようだが、とにかく眠くなる。そして口が強張ってうまく喋れず、体の動きも固くなり丸でブリキのロボットのようになるのだ。血中濃度が下がってくるとそういった症状は緩和されてくる。眠くなるため、ハルシオンと一緒に睡眠前に服用するのだが、さすがによく眠れた。朝は起こされないと目が覚めない。また、朝はまだテトラミドの薬効が残っていて、ドモリや手足のツレに自分自身が焦ったりもどかしかったりで苦労した。
 今はテトラミドの量が減ったので、そういった症状が軽くなってほっとしている。

 寛解するにはまだ道は遠い。重度の鬱病になると、他人から見ても行動や言動に異常を感じると思うが、快方に向かうにつれて、目に見える症状は少なくなり、普通の健康な人と見た目は変わらなくなる。でも、頭の中で考えていることは、良くなっているかどうかは分からないのだ。自分もその中のひとり。パニックになったり結論や完璧さ、論理性を執拗に追い求めたりするのは、鬱病患者特有の粘着気質だ。これを改善して『楽な考え方』ができるようにならなければ、と思う今日この頃である。

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